大歓迎されてはいないが、拒絶されてもいない。宙吊り状態の中、他に行く場所もない元夫と家族たちとの日常が、淡々と綴られていく。
別れた妻に未練たっぷり
海や丘陵、森や渓谷…。舞台はアイスランドの田舎町。豊かな自然環境の中で、アーティストのアンナは3人の子供たちと生活しながら、アート作品の創作に励んでいる。
元夫で漁師のマグヌスは、そんなアンナに今も未練たっぷり。漁から戻るや躊躇うことなくアンナの家を訪れ、さもそれが当然であるかのように食事をともにするのだ。

いまだ自分を性的対象として見るマグヌスに、子供たちの手前もあるからと突っぱねるアンナ。だが、アンナの反応などどこ吹く風。マグヌスは家族総出のピクニックにも同行し、偶然目にしたアンナのスカートの奥に満悦の表情を浮かべたりするのである。

夫婦に何があったのか。何が原因で別れたのかは説明されない。幼い双子のグリムールとソルギスは、両親の復縁を望んでいるようだが、長女のイダはどうでもよさそうだ。
大歓迎されてはいないが、拒絶もされていない。宙吊り状態の中、他に行く場所もないマグヌスと家族たちとの日常が、淡々と綴られていく。
